研究開発PROJECT
研究開発方針
持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて世界が動きを進める中で、特に環境保全を目的としたクリーンエネルギー機器の需要は年々高まっています。当社ではその核となる金属-セラミックス基板を中心とした製品開発を推進していきます。当社の得意な接合技術・材料技術をベースに、より優れたものをスピーディーに世の中に出すべく、社内・グループ内のみならず、国内外の企業や顧客・大学との共同研究、開発を積極的に実施していきます。
研究開発体制
当社の強みは、高い品質の製品をスピーディーに世の中に出していく研究・開発力です。ドイツやアメリカなどのグローバル企業や、国内外の大学と連携し、独自の共同研究体制を整えています。
開発部
- 新規開発課
- 次々世代につながる新規接合技術の探索や、材料開発、新構造・新プロセスの探索
- 製品開発課
- アルミ回路系基板の新規開発とアルミベース一体型基板の特性改善
技術部
- 技術課
- 銅回路系基板の特性改善と新規開発
高いレベルの研究開発を実現する評価技術
- 接合部評価
- 超音波探傷、透過X線、せん断強度測定、ピール強度測定、断面観察・分析
- 電気特性評価
- 絶縁抵抗測定、絶縁耐圧評価、耐圧-時間(V-t)特性評価、部分放電測定、導電率測定
- 機械特性・信頼性評価
- 材料強度試験、ヒートサイクル試験、ヒートショック試験、恒温恒湿評価
- 形状・寸法評価
- 画像寸法測定、3次元形状測定
- 実装性評価
- ワイヤーボンディング評価、半田濡れ性評価、超音波端子接合評価、レーザー印字・コード読み取り評価
- 形態観察・材料評価
- マイクロスコープ、レーザー顕微鏡、SEM-EDX、WDX型蛍光X線分析、XRD、TG-DTA、ビッカース硬さ測定
- 製図
- 2D CAD、3D CAD
- シミュレーション
- 熱応力解析、伝熱解析、熱流体解析、鋳造解析、計算状態図
主な実績・受賞歴
開発実績(一例)
- 「溶湯直接接合法」の開発
- 他社の接合方式と比べて接合欠陥が少なく強度・放熱性が高い「溶湯直接接合法」を開発
- 「アルミベース一体型基板」の開発
- 絶縁基板・アルミベース・放熱フィンを一体で形成したオンリーワン製品「アルミベース一体型基板」を開発
受賞歴
- 2017年9月
日本金属学会 技術開発賞 - 【実施団体】
公益社団法人 日本金属学会 - 【表彰対象】
パワーモジュール用アルミ一体型基板の開発 - 2021年3月
日本金属学会 技術賞 - 【実施団体】
公益社団法人 日本金属学会 - 【表彰対象】
アルミニウム・高熱伝導セラミックス一体型基板の開発
研究開発の歩み
- 1985年
-
銅-アルミナ基板研究開始
銅-アルミナ基板サンプル出荷開始
- 1987年
銅-窒化アルミ(ろう付け法)基板研究開始
- 1993年
-
銅-アルミナ基板産業用向け量産開始
- 1994年
アルミック基板(アルミ溶湯法)研究開始
ろう付け法開発
- 1995年
銅-窒化アルミ(ろう付け法)基板産業用向け量産開始
- 1996年
フィレット付銅-窒化アルミ(ろう付け法)基板開発
- 1997年
アルミック基板(アルミ溶湯法)自動車向け量産開始
- 1998年
フィレット付銅-窒化アルミ(ろう付け法)基板鉄道向け量産開始
- 2001年
銅-薄アルミナ基板産業用向け量産開始
- 2003年
合金タイプアルミック基板(アルミ溶湯法)自動車向け量産開始
- 2007年
合金タイプアルミック基板(アルミ溶湯法)鉄道向け量産開始
- 2011年
アルミベース一体型基板(アルミ溶湯法)新エネルギー向け量産開始
- 2014年
銅-薄窒化アルミ(ろう付け法)基板産業用向け量産開始
- 2016年
フィン付きアルミベース一体型基板(アルミ溶湯法)自動車向け量産開始
- 2017年
部分放電対応開発、無電解部分Agめっき開発、純Al結晶微細化技術確立、接合反り制御技術確立
- 2018年
大判基板の製法確立、0.8mmt(銅)の製法確立
- 2020年
新アルミベース一体型基板(アルミ溶湯法)開発
- 2021年
アルミベース一体型基板(アルミ溶湯法)鉄道向け量産開始
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DOWA メタルテック株式会社
サーマルデバイス事業部
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